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おおきくなったら、なにになる? GREEN CONFERENCE GREEN CONFERENCEプロジェクトは、全国の植林活動をされている学校法人、NPO/NGOの皆さんの植林実績を発表し、植林をもっと身近に感じてもらうためのコンテンツ作成プロジェクトです。
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森とCO2
地球温暖化って何?
 最近「地球温暖化」という言葉をいろんなところで耳にしますが、そもそも地球温暖化って何でしょうか?
 大気中には、太陽によって暖められた地表から放出される熱(赤外線)を吸収し、再び地球に戻してくれる気体があります。これを「温室効果ガス」といい、二酸化炭素、メタンやフロンなどがそれにあたります。私たちが極端な気温の変化にさらされずに毎日穏やかに生活できるのも、これら温室効果ガスのおかげなのです。
 ところが、人間の活動によってこの温室効果ガスが近年急速に増加し、それが原因で地表や大気の温度が上昇していると言われています。この現象を「地球温暖化」といいます。


温室効果ガスの増加は何が原因なの?
 温暖化の原因は様々議論されていますが、温室効果ガスによる温室効果の6割は二酸化炭素によるものと言われ、その濃度上昇が地球温暖化の大きな原因の一つと考えられています。
 二酸化炭素濃度の上昇の原因は、石油など化石に由来する燃料の消費によるものです。例えばIPCC(気候変動に係る政府間パネル)は、世界で1980~1989年の間に毎年200億トンの二酸化炭素が工業から排出されたと推定しています。もう一つの原因は、森林の減少です。先と同じIPCCの推定によれば、1980~1989年に、毎年58億トンの二酸化炭素が熱帯林の開発などによって放出されました。
 日本で排出された二酸化炭素は、2004年度現在12億8500万トンで、世界の総排出量の約5%を占めています。また、1990年度と比べると7.4%の増加となっています。
 二酸化炭素の発生源は産業部門が約4割を占めていますが、私たちのくらしや日常活動に関係の深い家庭や事務所、店舗などの民生部門は約3割、自動車などの運輸部門が約2割で、これらを合わせると全体の半分を占めています。


今どのくらい温暖化してしまっているの?
 地球の平均地上気温は、20世紀の100年間に約0.6度上昇したことがわかっていますが、これはあくまで地球全体の平均値です。北極圏やヒマラヤなどの高山帯は、地球温暖化による平均気温の上昇率が地球上でもとりわけ高く、北極圏だけで見ると、平均気温が5度も上昇しました。また、北極圏では、夏の終わりから秋の初めにかけての季節に、北極を覆う海氷の厚さが約40%も減少したといわれています。
 一方、東京の気温上昇は2.9度。いわゆる「ヒートアイランド現象」と呼ばれ、もちろん二酸化炭素の増加だけが原因ではありませんが、事実、ソメイヨシノの平均開花日は50年で5日早くなり、イロハカエデの紅葉日が48年間で約2週間遅くなりました。
 すでに生態系の乱れが様々なところで確認されている現在ですが、さらに今後100年では、なんと最大で5.8度の気温上昇が予測されているのです。


地球が温暖化するとどうなってしまうの?
 地球温暖化により各地で様々な影響が確認されてきています。
 海を覆う氷が溶けるのが1週間早まると、ホッキョクグマの体重が10キロ減り、健康状態も悪くなることが確認されています。現在、ホッキョクグマは絶滅の可能性がある「危急種(VU)」としてリストに掲載されています。
 沖縄県の近海などでサンゴの白化現象(サンゴに酸素を供給している藻が海水温の上昇によって抜け出してしまい、サンゴの骨格が直接見える現象)が進行しています。
 台湾では、冬の温度が上がったことによって蚊が越冬できるようになり、デング熱という人を死に至らしめることもあるような病気の発生率が爆発的に増えています。
 南太平洋に浮かぶ小国ツバルでは、海面上昇による海岸侵食で国民が他国移住を余儀なくされています。
 アメリカのニューオリンズを巨大ハリケーン「カトリーナ」が襲い、甚大な被害が出ました。
 気温の上昇により、世界の穀倉地帯が洪水や干ばつなどの影響を受けることによって、生産量が減少するおそれがあると同時に、水不足に悩む人口が例えば2025年ごろにおいて、現在の17億人(全人口の約30%)から50億人(約50%,2025年の世界人口90億人として)に増加するという予想もなされています。
 これら全てを地球温暖化と結びつけるのは未だ異論がありますが、その可能性が極めて高いことは報告されています。今後、海面上昇、異常気象、生態系の変化、生物種の絶滅、伝染病、食糧危機など、様々な問題がさらに加速していくことが懸念されています。


地球温暖化を防ぐにはどうしたら良いの?
 こうした地球温暖化による影響を憂慮し、国際的な枠組みの中で温室効果ガス削減等に関する「京都議定書」が策定されました。
 その中で、日本の削減目標は、2008年~2012年における温室効果ガス排出量を1990年(基準年)比で6%削減とされました。しかし、その後も温室効果ガスの総排出量は増加しており、2010年度には2001年度総排出量に対して、当初の削減目標よりも多い11%の削減が必要と予測されています。
 2005年においては、二酸化炭素排出量の内訳は、産業部門が基準年の5%の減少だったものの、オフィスや学校、病院などでは44.6%増、家庭部門では36.7%増となり、6%削減は極めて難しい状況となっています。
 それでは、私たちはこれからどうしていったら良いのでしょう?
 なによりもまず、地球温暖化、その最も大きな原因と考えられているのは、人間の産業活動や生活が石炭・石油などの化石燃料の消費によって温室効果ガスを増加させたことです。したがって、化石燃料や人工化学物質のフロンガスの使用の抑制が第一番の対策となります。
 第二に、森林の整備があります。森林は二酸化炭素の吸収・固定もおこない、人間にいろいろな恩恵を与えてくれる存在で、水源を涵養し、土壌を保全し、木材を産出し、生物多様性を維持し、快適な景観を提供するなど、数多くの生態系サービスを人類にもたらしています。そして近年は、二酸化炭素を吸収・固定する機能が二酸化炭素削減に貢献する森林の機能として、国際的に認められるようになってきました。
 ただ、日本では、森林整備によって4800万トンのCO2吸収・固定を前提として6%削減が可能であるとしていますが、2005年は3500万トンまでしか達成できておらず、現状のままでは毎年年間約1300万トンの埋め合わせが必要となります。林業の不振や高齢化などのため、日本は森林吸収の潜在能力を十分に生かしていない現状が浮き彫りになりました。
 2005年の国内森林整備面積は58万ha。目標値を確保するには毎年、現状より20万ha多い森林整備が必要といわれています。


森はどんな働きをしているの?
 森林を構成する植物つまり樹木は、光合成により大気中の二酸化炭素CO2を吸収し炭素として体内に貯え、有機物を作り、樹木自体の身体を作り上げています。一方生きていく上で空気中の酸素を呼吸し、二酸化炭素を放出もします。
 樹木の幹の乾燥重量の約50%は、大気中から吸収された二酸化炭素CO2の炭素Cから構成されています。それだけでなく、落ちた枝葉や切り株や土壌中の分解過程の樹木の有機物など、土の中にも二酸化炭素CO2の炭素Cが貯蔵されているのです。
 例えば、東南アジアの熱帯雨林には背の高いフタバガキ科などの樹木が多く、1ha当たりの森林に含まれる炭素量は350トン以上になることがありますが、地下1mまでの土壌に含まれる炭素量を見ると1ha当たりの貯蔵量は100トンしかありません。一方日本などの落葉広葉樹林では地上部は約200トンで、地下部の貯蔵量は熱帯より多く、180トンもあります。さらに亜寒帯のシベリアの針葉樹林帯(タイガ)では地上部約80トンで、なんと地下部の貯蔵量は220トンにも達するのです。
 森林の二酸化炭素吸収能力は、森林の種類の違い以外にも森林の成長段階の違いによっても異なります。二酸化炭素の吸収の能力が大きいのは、植林後すぐの成長期の森林であり、成熟した森林は二酸化炭素の吸収と排出の収支が小さくなります。
 というように、森林による二酸化炭素の吸収量の測定は非常に難しく、気候の変化、日照時間、樹種などの条件の違いで数倍以上のばらつきが起こりますので、簡単にその効果を数値化することが難しいのです。